#4直進レーンから急に進路変更してきた相手方車両と接触交通事故
事案
- 50代女性Dさん
右折レーンを走行していたところ、信号待ちをしていた直進レーンから急に進路変更してきた相手方車両と接触した。
相手方が進路変更をした場所が進路変更禁止区間であったかどうか、進路変更の合図をしていたかどうかが争点となり、こちらは過失割合について0対100を主張し、相手方は30対70を主張していた。
結果
過失割合を10対90とする内容で和解が成立した。
ポイント
映像等の客観的な証拠が無く、どちらの供述が信用できるかというレベルの争いでした。進路変更禁止区間に差し掛かる前に進路変更をしたという相手方 の主張 に疑問を感じ、保険会社の調査報告書はありましたが、実際に自分で現地調査を行いました。右折レーンの手前にゼブラゾーンがあることは報告書でも知ってい ましたが、ポールが立てられて通行できないことや、その手前にはトラックが駐車されていることが多いこと、右折矢印の時間が短いことなどの発見がありまし た。
相手方本人の反対尋問で、右折レーンへの車線変更地点や、その時の信号の状況などを細かく聞き、その場所では車線変更できないことや、その場所で車線変更をしても右折矢印に間に合わないことなど、相手方供述の矛盾点を指摘することができました。
その結果、裁判官からの勧めもあり、こちらに有利な内容での和解に至りました。