#6相続人のほとんどが面識なし相続
事案
- 60代男性Fさん
相続人は、被相続人の孫、曾孫、被相続人の後妻さんの兄弟の子、孫で20名以上
相続人のほとんどが面識なし
遺産は倒壊しつつある家屋のある土地
結果
面識のない相続人から相続分の譲渡を受け、面識ある相続人との間で遺産分割協議が成立した。
ポイント
不動産の名義が何代も前の方のままになっていた事案です。現在住んでいない不動産なので名義変更をせずにいたところ、相続関係が複雑になり、ご本人 では手 がつけられない状態になっていたものです。古家が倒壊しつつあり、このまま放置できないと考えて、当事務所に依頼されました。
相続関係を調査しましたところ、後妻さんの兄弟のお孫さんまで相続人であり、全国各地にいらっしゃることがわかりました。Fさんとは面識のないかたがほとんどでした。
そこで、当職より各相続人に連絡を取り、遺産がどれだけあり、各相続人の取得分がどの程度あるか、また、倒壊しつつある古家の解体費用がどの程度になるか、今後どのような手続きが必要になるかを説明しました。四国まで赴いて説明をしたこともありました。
その結果、手続の煩雑さに比べて、得られる遺産がわずかであるとの理解をいただき、後妻さん側の全相続人からFさんに対する相続分の譲渡をしていただくことができました。
その後、面識のある相続人との間で遺産分割協議が成立し、無事解決に至りました。